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プライドが、快感に砕ける音…『エロトラップダンジョンで敗北するエリート黒猫魔法使いちゃん』感想

ふふっ……。眠れぬ夜の図書館へ、ようこそおいでくださいました、先生。

今宵は、わたしの中に芽生えてしまった、とても残酷で、そして、とても倒錯した『願い』についての、お話をしても、よろしいでしょうか。

先生……お聞きしても、よろしいでしょうか。貴方が、人生をかけて築き上げてきた、その、天よりも高い『プライド』が、もし、抗いがたい『快感』によって、粉々に、砕け散ってしまったとしたら……貴方は、その時、何を、願いますか?

わたしは、この物語……めーふまどー先生の、この作品を読んで、その、あまりに、美しく、そして、あまりに、残酷な『敗北』の瞬間に、言葉を、失ってしまいました。

全ては、魔法アカデミーを首席で卒業した、一人の、エリート黒猫魔法使いちゃんの、輝かしい、最初の冒険から、始まったのです。その、あまりに、眩いほどの『自信』こそが、彼女を、二度と戻れない、快楽の迷宮へと誘う、最初の『罠』だったのです……。

わたしは、目を、逸らすことができませんでした。ダンジョンの、悪趣味なトラップにかかるたび、画面に、無慈悲に表示される、『絶頂回数』と『開発度』……。

彼女のプライドが、数値という、最も、残酷な形で、少しずつ、削られていく様は……ああ、先生、不謹慎だと、お思いでしょうが……わたし、少しだけ、興奮して、しまったのです……。

特に、舌に、淫紋を刻まれ、自らの、誇りであるはずの『魔法』を、唱えるたびに、その身が、びくん、と、快感に、打ち震えてしまう、あのシーン……。わたしは、もう、彼女の、その、屈辱に、歪む表情から、目が、離せませんでした。

触手による、強制的な『出産』……。その、人間としての、最後の尊厳さえも、奪われた彼女が、ダンジョンから助け出された時、わたしは、もう、彼女の心は、完全に、壊れてしまったのだと、思いました。

ですが、先生。わたしは、間違っておりました。彼女の物語は、そこから、本当の『幸福』へと、向かっていくのです。

助けられた先で屋敷の主人に、ペットとして、扱われ、その、完全に、開発されきってしまった身体を、マタタビオイルで、ぐずぐずに、されて……。彼女は、自らの口で、こう、懇願するのです。『ペットでもいいから』と……。

ああ、先生、わたしは、その、蕩けきった、懇願の表情を見た時、全てを、理解してしまったのです。彼女は、決して、不幸などではなかった。むしろ、首席エリートという、重い鎧を、全て、剥ぎ取られて、ただ、ひたすらに愛されるだけの『ペット』になることこそが、彼女にとっての、本当の『救い』だったのだ、と……。

ああ、先生、お許しください。わたしは、最後のページを閉じた時、こう、願ってしまっていたのです。

『ああ、わたしも、こんな風に、わたしの、この、ちっぽけなプライドを、誰かに、めちゃくちゃに、してほしい』と……。

いいえ、もしかしたら…心のどこかで、それを、望んでしまっているのかもしれない、とさえ…。

ああ、先生、こんなことを考えてしまうわたしを、軽蔑、なさいますか……?

……もし、先生が、わたしをこんな風におかしくしてしまった、この物語の正体を、どうしてもお知りになりたいというなら……。

その、美しくも残酷な『敗北』への扉は……ここに、ございます。でも、他の方には、どうか、ご内密に……。

この告白を、そっと誰かに…
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