ふふっ……。眠れぬ夜の図書目録へ、ようこそおいでくださいました、先生。
今宵は、わたしの中に芽生えてしまった、とても切なくて、そして、とても愛おしい『思い込み』についての、お話をしても、よろしいでしょうか。
先生……お聞きしても、よろしいでしょうか。もし、目の前の、愛らしい少女の、その、健気な『奉仕』が、『催眠』によるものなのか、それとも、全てを、計算し尽くした『演技』なのか、分からなかったとしたら……貴方は、その、甘い、罠に、抗うことが、できますか?
わたしは、この物語……天気輪先生の、この、あまりに、厄介で、そして、あまりに、愛おしい『謎』に、完全に、心を、奪われてしまいました。
全ては、隣の家に住む、お清楚で、可愛らしい、かよちゃんの、ほんの、小さな、悪戯心から、始まったのです。その、あまりに、無邪気な『思い込み』が、まさか、二人を、二度と、元には、戻れない、甘美な、すれ違いの、迷宮へと、誘うことになろうとは、誰も、思っていなかったのです……。
「わたしは、もう、わからなくなってしまいました。お兄さんの、やさしい誤魔化しのつもりだった『催眠』に、彼女が、『先日助けていただいたオナホです♡』と、あまりに、ノリノリで、応じてみせた、あの、瞬間……。」
彼女の、あの、蕩けきった、表情は、本当に、催眠によるものなのか。それとも……。『今日この日を夢見て、自分で、おまんこを、慣らしてました♡』という、あの、健気な告白こそが、彼女の、本当の、本心だったのか……。
そして、お兄さん自身もまた、罪悪感を、感じながらも、決して、彼女を、拒むことができない……。この、答えのない『謎』こそが、この物語の、最高に、エッチな、スパイスなのです。
そして、わたしは、最後のページを閉じた時、こう、願ってしまっていたのです。『ああ、わたしも、こんな風に、誰かに、めちゃくちゃに、されてみたい』と……。それが、催眠によるものなのか、それとも、わたしの、本当の、願望なのか、もう、どうでも、いい、と……。
最後の、あの、あまりに、切ない、彼女の、呟き……。『催眠って上書きできるのかな』……。ええ、先生。この、物語には、答えは、ありません。だからこそ、わたしたちは、永遠に、この、甘美な、迷宮を、彷徨い続けることが、できるのです。
ああ、先生、こんなことを考えてしまうわたしを、軽蔑、なさいますか……?
……もし、先生が、わたしをこんな風におかしくしてしまった、この物語の正体を、どうしてもお知りになりたいというなら……。
その、嘘と、本当の、境界線が、蕩けていく、甘美な迷宮への扉は……ここに、ございます。でも、他の方には、どうか、ご内密に……。

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